信州伊那谷にアナグマ復活


ツキノワグマの行動を探るために、伊那谷の何箇所かに無人撮影ロボットカメラを設置してある。
このカメラは、一年以上にわたって設置してあるのだが、長い時間をかけるほどに成果があがるものである。
このため、場所によっては、2年、3年という計画で設置中である。
そのロボットカメラに「アナグマ」が撮影された。
今年の5月18日午後9時21分。
こうしてまず第一回目が写されたが、このあと2回アナグマの姿が撮影された。
昨年までは、まったく撮影されなかったから、伊那谷にアナグマが復活してきたことを物語っている。
アナグマはもともと、中央アルプス山麓には少ない動物だったが、ここ20年ばかりは無人ロボットカメラにまったく撮影されることもなかった。
それが、今年になってかなりの頻度で撮影されるようになったのである。
このような現象は、たぶんに周辺での自然環境に変化がでてきているからであろう。
自然界はずっと止まっているように感じてしまうものだが、実はかなりダイナミックに変化を続けているものである。
それが、まず植物などに影響が現れて、そのあと20年くらいのスパンで野生動物にもでてくるからである。
なので、このような無人撮影ロポットカメラは時間をかければかけるほど、黙して語らない自然界の微妙な動きを的確に写しだしてみせてくれるものである。
そうした映像結果からヒントをもらいながら、ボクは周辺環境の変化を分析しているのだが、これには相当な自然観と経験がいる。
アナグマは地味な動物で写真的にはあまり魅力を感じない。
しかし、日本古来の野生動物なのでハクビシンやアライグマなどの外来動物との関係も視野にいれながら、日本人としてこれはしっかり見届けていかなければならない動物だと思っている。
写真:クマの通り道を、アナグマは黙々と歩いてきた。

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信州伊那谷にアナグマ復活 への5件のコメント

  1. ピッコロ より:

    アナグマ、うちの近所も少ない感じです。
    個人的は、なかなか撮影できないこともあって、魅力を感じています。安定感のある力強い容姿をしてますね。
    写真だと、被写体として一種類ずつ選んで並べてしまうと、何が多くて、何が少ないのかわかりません。gaku先生の写真集などで一度でも目にすると、そこそこいるのかと勘違いしがちです。実際には長い間、写る事がなかったことがわかりました。

  2. C-NA より:

    元々棲んでいる動物を自然の中で見るのは
    トキメキながらもそれは自然のことなのですが山の中で捨てられたとしか思えないネコにバッタリ出会って攻撃的な目で見すえられると悲しくなります。人間を憎んでいるような目です。外来動物に加えて捨て犬捨て猫が山で子を産み山の動物となって増えていくことも考えられないことではないような気がします。

  3. 小坊主 より:

    捨て犬は、まだしも、世代交代して、野犬になったものは、とても危険です。
    人への愛も、畏れも、無いですから。

  4. より:

    私の住んでいたとこにもアナグマいました。夜車の前を走って逃げてて、最初タヌキかと思ったんですが、振り返った長いマズル、あ、アナグマだ。
    C-NAさん
    野良猫、すごいですよね、都会でも田舎でも山の中でも。もう完全に野生動物です。都会では特に、公園などで餌をやる「ネコババア」が多いのでどんどん増えてる。「かわいそうだから」が彼女らの言い分ですが、栄養をつければ繁殖して、もっとかわいそうなネコが増えるってことに気づかないんでしょうか。これに対して捨て猫を防止する団体は「いいのよ、避妊手術しちゃえばいいんだから」。うーん、なんか違う気がする。一番悪質だと思うのは、自分の家で飼えないから野良に庭先で餌を与える「外ネコ」飼い。ごみ集積場をあらし、他人の庭で糞尿をして迷惑をみんなにかける。最近はこんなことからトラブルに発展する(先日殺人事件に至りましたね)。また、保健所で麻袋に入れられ、二酸化炭素で窒息死させられるネコも、まだまだ増えるんでしょうね。

  5. C-NA より:

    皆さんこんばんは。
    山で逢う野生猫は動きも目つきも本能丸出しの野生そのものです。話しかけてもじっとにらみつけて来ます。「ゴメンね」よ言って離れるしかありません。野犬の集団だったら近づくどころか襲われる危険もあります。
    人間は愚かな動物だとつくづく思います。