「週刊現代」で都会の野生動物特集


いま発売中の週刊現代7月19日号で、東京都内の野生動物のページが組まれている。
たった、3ページの特集だが、この裏には膨大な時間と経費がかかっているのだ。
今年の2月から取材にとりかかってやっと今回の発表となったわけだが、このような企画を立ててくる出版社なんて現在ではほとんど皆無となった。
しかも、経費はすべて講談社もちの「撮りおろし」なのだ。
なので、ページが少ないといって文句をいってはいけない。
ボクはかねてから、東京都内で無人自動撮影を試みてみたいと思っていた。
東京都内にも、丁寧に観察すればかなりの野生動物が潜伏していると考えているからだ。
そうするには、とにかく無人ロボットカメラを仕掛けるしかない。
これは、まさに「自然界の報道写真家」としてのボクの仕事であり、ボクの目で大都会の野生の姿を探りたいからだ。
そんなボクの希望をかなえてくれたのが、「週刊現代」だった。
過去に「講談社出版文化賞」なるものをもらっているので、会社としてもちゃんとフォローをしてくれていることに感謝したい。
そして、それに応えていくのがプロであり、これまでもこのような企画を何回も成功させてきた。
今回は、まだ都内の某所に無人ロボットカメラを設置中だが、実に面白い結果がでている。
とにかく、現代人の無関心さをよそに、動物たちは都心のど真ん中を自在に活動しているからだ。
こうした、野生動物たちの心理状態を知り、彼らの視線から現代人を見つめると、新たに現代社会を知ることができ、環境問題も考えることができるからである。
ボクは、信州の山中ではツキノワグマをずっと追いながら、ツキノワグマの視線から現代社会や人間像を抉りだしている。
そして、東京都内ではドブネズミをはじめとして、タヌキやハクビシンやアライグマを追いながら、ここでも現代社会をみつめている。
こうして、首都と地方を同時に見つめることで、ボクにはいろいろなことが見えてくるから面白くて仕方がないのだ。
こうした仕事はボクだけにしかできないし、その援護射撃を送ってくれる出版社がいるかぎり、これはやはり仕事で応えていくしかないとおもっている。

写真上:東京都内のタヌキはとてもおだやかな表情をしていた
写真下:週刊現代7月19日号

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「週刊現代」で都会の野生動物特集 への9件のコメント

  1. 小坊主 より:

    タヌキの写真、いつもながら、(そして、失礼ながら、)お見事と言うしかありません。
    背景のビル群が、事実を、雄弁に物語っているようです。
    タヌキの顔も、おっしゃる通り、実におっとりしていて、この場所が、タヌキにとって、いかに居心地が良いか、タヌキ自身が語っているように思います。

  2. もっち より:

    週刊現代、早速買いに行ってきます!

  3. 一般大衆誌というのがいいですね。このような記事を一般の人がどう受け止めるのか...。期待しています。

  4. うさうさ より:

    正直に言って、週刊現代はちょっと興味のある特集があっても
    ちょっと購入にためらいを持つ雑誌ですが
    今回は買ってみようか、という気になりました。

  5. ほた より:

    うーーん。
    お屋敷タヌキさん?
    やっぱ、恵まれた環境に居ると顔から「野生」が抜けるんでしょうか・・・・
    週間現代・・・・探して見たいと思います。

  6. 小坊主 より:

    週刊現代、駅の売店に無くて、7/11にも無くて、結局、本屋まで行きました。

  7. ピッコロ より:

    タヌキを見て、「都心にも自然が残っている!」と勘違いする人がでてくるのではないかと心配しましたが、さすがは週刊現代、そんな特集ではなかったです。
    実際、一般の週刊誌こそ取り上げるべき内容ですね。

  8. gaku より:

    虎視眈々と情報収集しているのが現代社会。
    今回の週刊現代の記事では、在京テレビ局からオファーがありました。
    都内にかぎらず、こういう視点は全国共通ですので、確かな視線で足元の自然をみてもらいたいものですね。

  9. ピッコロ より:

    さすがに、取り組むgaku先生、特集を組む雑誌社も、それにテレビ局も目の付けどころが確かですね。
    私も写真を撮るだけでなく、情報発信することにもより一層力を入れて行こうと思います。