ニコン写真コンテスト インターナショナル2008-2009


ニコン写真コンテストインターナショナルの予備審査があって上京してきた。
今年の予備審査は、写真家の中谷吉隆、今岡昌子、野町和嘉、三好和義、山口高志 各氏らと宮崎学。
このあと来月に、海外などから4人の審査員が加わって、3日間にわたる本審査が行われる。
その本審査に向けての予備審査なのであって、全世界から4万6千900余点の応募総数。
それを6人で手分けをして、一人で7800点ほどの審査を一日でやってしまうというものだった。
朝の9時から夕方の6時30分までに、パソコンの画面に映しだされる作品に各自が流れ作業で目を通していくという過酷なスケジュールなのだ。
ボクは、ヨーロッパとアメリカの一部を担当したが、各先生方の眼力は優れているので、本審査には相当な優秀作品が出揃ってくることだろう。
審査の基本は、
1)各ジャンルを通して既視感のないこと。
2)独創性に富み、強いインパクト、アピール感のあること。
3)技術に卓越しており、カメラのもつ機能を様々な角度から引き出している作品。
4)貴重な瞬間、珍しい被写体を撮影した作品。
5)色彩や構図など、光の使い方を考えた作品。
6)幻想的、神秘的な作品。
7)感性の鋭い作品、見る者に興味を与える作品。
8)時代性が反映されていること。
これは自分自身がプロとしていつも念頭においている基本姿勢なので、アマチュアやプロの作品を拝見するときにはいつもこのような考えのもとでボクは作品を見させてもらっている。
ちなみに、応募作品は年々増えつづけており、国別順位ではアメリカ、インド、日本の順に多かったそうだ。
そして、30歳以下の若い世代の応募が40パーセントにも達していて、年々増加傾向にもある。
さらには、全応募数の92パーセントまでがWEBによるものであり、近い将来100パーセントになるだろう。
それだけWEBが時代をリードしており、世界がデジタル化していることを物語っている。
写真の世界も確実に変化と進化を遂げていることが、今回は審査員の末席で強烈に実感することができた。
これは、将来を占う意味でも、とても嬉しいことである。
さて、グランプリはどのような作品に決定するのだろうか?
次回の本審査が楽しみでもある。

写真上:朝も早かったし土曜日なので受付嬢もなし。
写真下:ボクの担当テーブル(目が疲れるのでチョコレート菓子をたべながら…審査)、奥のテーブルでは三好和義氏がマスク美女にハッパをかけられている。

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ニコン写真コンテスト インターナショナル2008-2009 への4件のコメント

  1. 小坊主 より:

    >既視感のない
    >独創性に富み
    主催者の、極めて明確な意思を感じます。

  2. わさびぃ より:

    過酷な審査官の作業に\’ガク\’然です。(^-^;)v

  3. どぶろく より:

    gakuさんの写真審査基準=自分自身の写真ポリシーを一言で表すならそれは「unique」だと思います。日本語でユニークなんて云うとちょっと変わったてな意味合いに思われますが、英語では、「独自な」「他に無い」そして「素晴らしい」なんて感じでもあります。ちょっと前のパソコンソフトなんかでは「パスワードはユニークなものにして下さい」なんて出たもんです。これはつまり辞書に出ている単語やその組合せ、単純な数列は暴かれるからですが、勘違いして面白いパスワード付けちゃった人もいたり。

  4. gaku より:

    でも、審査は楽しいものですよ。
    すばらしい作品もありますので、そんなときは嬉しくなります。
    審査員冥利に、つきます。