オコジョが、無人撮影カメラを飛び越えていった。
そのときに、レンズ間際で肘が写された。
その写真をみて、肘に長い毛が生えていることを発見した。
「おや、この毛はたぶんセンサーにちがいない」、ボクはそう思った。
特別長い毛がスーっと生えているのは、ノネズミを追って激しく動くオコジョが肘を岩などにぶつけたりしないように感覚をはかる触覚なのだ。
たぶん、そのパーツにちがいないと確信した。
ならば、もう片方の肘にも毛が生えていることだろう。
ほどなく、こんどは左肘が写された。
こちらにも、やはり毛が生えていた。
両方の肘に2本ずつ、感覚器官となる長い毛がちゃんと生えていたのである。
こういう発見は、オコジョを実際に捕まえて丁寧に身体検査をしないとわからないことである。
しかし、そんな発見が、無人撮影カメラでできてしまったのはオモシロイ。
だから無人撮影カメラは、黙して語らない自然界の一端を垣間見ることできるから、やめられない。
写真上:オコジョのポートレートだって、レパートリーには必要だ。
写真下:肘毛がくっきりとわかる。
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スゴイ!
こんな長い毛があるんですね。
この毛の長さにも意味があったのですね。
無人カメラもスゴイことです。
ヒゲは知ってましたが肘にもセンサーが・・、良くできている、自然に生きている物には無駄が無いですね。
どアップですねぇ。かわいらしぃ。
ただ、どこか、野生っぽい無表情な感じがするのですが・・・。猫も飼っているとなんとなく甘えたりしていると、表情らしきものが見えますが、野生の猫(野良)は、この写真同様、なんとなく無表情な感じがします。
昆虫撮っていて、写真見てから気づいて、こんな撮り方もあった、と後悔する事がよくあります。そんなのに限って2度と見つからなかったり…。
久々にお邪魔しました.
肘毛センサー…,興味深いです.
それにしてもカメラ目線がかわいい.(笑)
ヨタカの足の中指にある爪には、櫛のようなギザギザがついています。
このギザギザも、何につかうのか「謎」なんですよ。
生物って、こういった不思議がいっぱいありますから、そんなのに気づく楽しさってありますよね。