獣害を考える 2 「空飛ぶハクビシン」


鉄パイプにグリスを塗られると、ハクビシンは非常に困ったようだ。
3日間、まったく気配が見られなかったが、あるとき飛ぶことを思いついたようだ。
ハクビシンはジャコウネコ科の動物だけに、樹上徘徊はお手の物だしジャンプ力もある。
なので、近所の切り株から2,5mほどの空間をジャンプしてリンゴを盗みにくることがわかった。
ならば、そんな姿も写真に撮ってしまえと、ボクはカメラを向けた。
ねらい通り、ハクビシンの空中浮揚が撮影できた。
そして、驚いた発見があった。
小さなペニスを出したまま、ハクビシンは空中浮揚をしていたからである。
何枚か撮影した写真を分析してみても、それは同じようにペニスが顔を出していた。

ハクビシンは、樹上生活に適応した動物だからキツネやタヌキのような地上生活動物とは性器の形が違っていることは前々から気づいていた。
とにかく、睾丸がブラブラしていては幹や枝にぶつけてしまったり、なによりも樹上では邪魔である。
なので、女性の大陰唇のような形になっていて、そこに睾丸が格納されているのである。
ペニスも、本来はこの大陰唇のような割れ目に格納状態になっているのが普通だ。
それが、空中では全身のジャンプ力をつかって跳ぶので、その瞬間は思わずペニスが顔を出していることが分かった。
そのペニスはあまりにも小さく貧弱なパーツであるが、これまでのハクビシンの驚異的繁殖力をみれば、こんなものでもけっこう頑張っていることが理解できる。
とまあ、ハクビシンの空中浮揚を瞬間撮影したことで、思わぬ発見ができた。
これは、ハクビシンがいかに樹上生活に適した体となって進化してきたことを物語っているので、獣害を受ける果樹などは防御しようがないのではないかと思う。
なので、このような形態的特徴をしっかり把握したうえで、ハクビシン対策をしなければならないだろう。
それには、いったい全体どのくらいのハクビシンが生息しているのかといった量的な調査をつづけながら、捕獲できるものは最大限に捕獲していかなければ被害の減少はない。
先にも述べたが、ハクビシンは食物への執着心が異常に強いので、そんな習性を利用すれば捕獲成果もかなりあがるとボクは確信する。

写真上から、
1)空中を跳ぶハクビシン。
2)白い蝋燭のような小さなペニスがみえる。
3)この餌台のハクビシンは雄であることが判明した。

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獣害を考える 2 「空飛ぶハクビシン」 への5件のコメント

  1. 小坊主 より:

    映像で見る限り、ですが、鯨類なんかも、見事に格納されていて、使う時は、これまた見事に、象の鼻のように、自在に動きますが、ハクビシンも、臨戦態勢では、かなりの優れものに、変わるのではないでしょうか?
    それにしても、飛ぶ瞬間、思わず、押し出されてしまうというのが、可笑しいです。
    足腰の筋肉、相当、力が入っているのですね。

  2. どぶろく より:

    臨戦時サイズはどんだけになるのか。生物に於いてぺニス/体サイズ値は人間が最大らしいですが(数学は出てくる、こう云う所にも)。密林やブッシュ等で原始的生活する民族はペニスケースを持ち、砂・土漠民族は全身を覆う衣類を纏い、皆文化となった。原点は対自然、外敵防御なんですね。
    その本能は「恥ずかしい」ので隠す・隠れる形で行われているんだす。
    無防備状態を「食う・排泄・寝る・子作り」と、gakuさん仰ってましたね。

  3. C-NA より:

    思わず見入ってしまいました。
    動物の必死な姿や表情は見ていて飽きませんね。昨日は巣作りに良いわらくずを見つけて嬉しそうにくわえていくセキレイを見ました。羽があるのに飛ばずにとぼとぼ歩くスズメもいて「おいどうした?」と声を掛けたくなります。gaku先生のこんな写真にはただ目を見張るばかりですが人間の場合はそうも行きませんよね。

  4. gaku より:

    みなさん、そのうちに熊のも見せてあげますからね。
    熊のは、形いいですよ。
    ハクビシンとは、段違い…

  5. ピッコロ より:

    ハクビシンの一連の写真、これだけまとめて撮ることができるのは、やっぱりすごいです。
    私なら、比較的簡単なものを一カットだけでも2、3ケ月かかって、撮れるかどうかです。