摘花摘果の最適人生


ボクの出身地の中川村に、「信州くだもの村 富永農園」というリンゴ農家がある。
リンゴだけでなく、モモやブドウ、カキ、ブルーベリー、ラズベリー、サクランボ、米と、果樹を中心に幅広く農業を営んでいる。
とにかく、日本一おいしい果物をつくるプロである。
園主は、小学校1年生からの幼馴染。
もう50年も付き合っている親友なので、その農園のホームページづくりを手伝うことになった。
なので、農園家族の全員集合写真が必要になってきた。
ところが、いまの時期は、リンゴの花を摘み、そのあとに実った小さな子どもリンゴを一つだけに残す摘果作業に明け暮れているから、みんな忙しくてなかなか全員集合が難しく、半年も過ぎてしまっていた。

「おーーい、そろそろ全員が集まる機会がとれないかぃー?」っと電話をかけたら、
「今日は午後から慰労会の焼肉パーティーをするから来て欲しい」という返事だった。
さっそく肉の差し入れをもって、ボクも参加してきた。

この農園は、農事法人なので、若者もたくさん集まっていた。
海外からの研修生も、これまで何人も受け入れてもいる。
こうして、昨日やっと念願の全員集合写真が撮れたのであるが、みんなの笑顔がほんとうに生き生きしていることが嬉しかった。
土と話しをして毎日暮らしていると、こんなにもいい顔になれるのかと、感心してしまう。

土とかかわっている農家の人たちの笑顔は、どうも特別にいいような気がする。
これは、写真家としての直感力だが、自然を相手に生活をするには土や水や植物や空気や風や太陽などと、たくさんの会話が必要だから、みんないい顔になっていくのだろう。

人間も地球のほんの片隅に住まわせてもらっている「野生動物」の一種なので、これからの食料自給などを考えていくうえでも、若者がこうして農業に希望をもって入ってきていることも嬉しい。
まさに、エコロジーをきちんとわかっていないと、農業にも希望をもてないからだ。
84歳になるばあちゃんを中心に、子ども、孫、ひ孫と家族が営々と続くのも、自然を相手に生きていける喜びがあるからなのだろう。
昨日は、そんな大家族の希望にあふれた笑顔にであえて、ボクも楽しい一日をすごさせてもらった。

信州くだもの村「富永農園」http://nagano-kudamono.com/
写真上から:
1)全員集合みんなの笑顔がステキ。
2)花は5つ咲いたのを一つに摘花したり、ミツバチが受粉してくれて結実するといちばんいい実だけを残す摘果作業は全部人手によらなければできない。
3)とにかく若者がいるから肉の消費量はハンパではなかった。
4)余興ではじまったリンゴ打ちのボールは、なんと摘果したピンポン玉くらいの青リンゴ。
5)84歳のばあちゃんが、孫たちに囲まれての4番バッター。
6)インドネシアからの研修生は、ひ孫ととっても仲良しだった。

カテゴリー: 哺乳類・野生動物   パーマリンク

摘花摘果の最適人生 への4件のコメント

  1. どぶろく より:

    帰農する人の話題を、最近よく見聞します。横浜市営賃貸家庭菜園は空き待ちで大変らしいです。
    色々感じる事は御座いますが、日本人(に限らず)が農業したがるのはやはりDNA。貯金型資源を使い果たせば、自らの食は、自ら確保しなければならない。収穫に無上の喜びを感じる由縁でしょう。

  2. ブリスパ より:

    素直に、おばあちゃんに拍手です!
    この歳で、この「へっぴり腰」は大したものだと思います。
    それにしても、人物を標的とすると写真は難しいですね。
    「標的」が撮影者の「言うこと」を聞いてくれますからねえ…
    物凄く決まった、人物が写った写真…
    いい写真なので何回も見るうちに、
    「おや、この人の持っているものは別にそこに置く必要はないよな?」
    「置きライティングの所に、手を伸ばしているのか?」
    「この筋肉の表情だと、握ったものを今置いたのではなく、置いてあった物に手が携えられているだけだろうな?」……
    ま…余計なことを書いてしまいましたが、私は「人」というのは最も難しく、そして面白い被写体だと思います。
    ところで、おばあちゃん、バットにボールが当たったのでしょうか(笑)?

  3. ogiee より:

    この家族の栽培した作物を購入したいと思いました。早く通販で購入したいです。
    私自身も20歳の頃、川上村で高原野菜の手伝いを1シーズンしていた事もあり、その頃の清々しい毎日を思い出しました。朝早く体力的にとても辛い仕事でしたが、不思議と嫌な思い出がありませんね。今の生活より、遥かに健康的だったと懐かしく思いました。

  4. gaku より:

    ■どぶろくさん
    >貯金型資源を使い果たせば、自らの食は、自ら確保しなければならない。
    おっしゃるとおり、リスやネズミに見習うべきです現代人は。
    ■ブリスパさん
    >ところで、おばあちゃん、バットにボールが当たったのでしょうか(笑)?
    とちゅうから、どんどんボールに当たっていましたよ。
    連れ合いの葬式を5日前にやったばかりだというのに、元気でした。
    さすが、ばあちゃん。
    ■ogieeさん
    >早く通販で購入したいです。
    ブルーベリーは大粒の素晴らしいのが実っていましたが、木を来年に向けて育てているそうで、今年の通販はない見込みでした。
    リンゴは、秋にはたくさん通販できると思います。
    内緒のハナシですが、晩秋に出る「小粒」リンゴは絶品、ですよ。
    そうじ君がHPの日記を更新していきますので、目を通しておいてくだされば動きがわかると思います。