ヘリコプター代はみんな税金なの…?


仕事場へ急いでいたら、近所のグランド脇で目立つオレンジ色のベストを着た男が大きなジェスチャーでボクにアピールしてきた。
誰だろうと、近くへ行けば、なんと知人。
帽子とゴーグル姿のその格好は、明らかにヘリコプターを誘導するスタイル。
「何やってる、ん?」って、声をかければ。
「いま、先だって行方不明になっているおばあさん登山者の捜索に県警ヘリが山へ行ったところさぁー
 あと、一時間ほどで返ってくるから、着陸誘導で待っているところなんだ」
「行方不明って、いつだったかい?」
「今月の7日からだから、もう10日以上経っている。ヘリコだと1時間70-80万円ほどの費用がかかるから、このばあさんのためにもう300万円以上も飛んでいるんだ、ぜ。
 66歳のばあさんだけど、単独縦走では考えられないようなルートで行方不明になっているのだから無謀だよなぁー」
「10日以上なら、もう服を着ているだけで、あとは骸骨だぜぃ」
「そんなに早く、いっちゃうものかえー?」
「そうだ、標高が高くても、いまのこの季節ならあっというまに蝿たちが処理するのが自然界というところさ。
 ところで、そのヘリコ代は、誰が支払うんだぁー?」
「長野県の税金だと思う、よ」
こんな会話をした翌日には、また一人の老人男性が中央アルプスで行方不明になった。
そして、その翌日にまた一人滝つぼに転落したばあさんが、いた。
2機ある県警のヘリコプターが遭難救助で、お盆から飛びっぱなしなので、緊急ドック入りをしていたそうな。
そこへきてのこの遭難だから、防災ヘリが急遽飛来して転落ばあさんを救助したらしい。
しかしまあ、人命は大切かもしれないけれど、中央アルプスは大きな山脈なので甘くみればいっぺんに生命を奪ってくるのが自然界。ロープウェイがあるので、県外から遊びにきて、あまりにも無謀な山登りをする年寄りが多すぎる。
そして、県民にこんなにも迷惑をかけていることにも無頓着。
長野県の遭難救助ヘリ出動は、富山県とともに全国でもトップクラスらしいが、たしかに上空を飛ぶ機影の目撃例の多いことはボクも感じている。
長野県の前知事だった田中康夫さんは、税金でまかなうには限度があるから遭難者に「負担してもらおう」とも言っていた。
それが、いまではまったくの立ち消えになっているけれど、おかしいことは「おかしい」と言いたい。

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ヘリコプター代はみんな税金なの…? への3件のコメント

  1. 北割 より:

    無謀な登山、ハイキングも困り者です、還暦過ぎ面倒をみていた親や子が片付きやっと重荷が降りこれから楽しもうと言う気持ちが少しは分かるけどね~、くれぐれも安全第一をお願いしたいですね。
    gakuさんが仰っていることで>自然界・・、当然なことと理解できますがやはり衝撃です。
    タヌキの例ですが体を処理するハエ達、気持ち悪いを通り越してむしろ神秘さを感じますね。

  2. ブリスパ より:

    やっぱ税金なんですかね…
    私は疎いので知りませんが。
    そう言えば、冬の山の遭難事故とかの「レスキュー代」とかはご親族への請求だと聞いたことがありますが…
    全く予期せぬところで「ああ、お蔭様で(公共手段で)助かりました」という場合に、いったい幾らぐらい掛かるのか、さっぱりわからないのは私ぐらいなんですかね…

  3. 小坊主 より:

    官のものは、税金払いなんでしょうね。
    レスキュー隊やら、消防団は、民なので、本人(遺族)に請求が行くそうですが、果たして、払ってくれるんですかねぇ。
    「頼んだ覚えはない!」と、平気で言う、被救助者、珍しくないようですが。。。
    これからは、捜索願を受ける時に、一緒に、経費負担の同意書を貰わないと。。