昨夜は、となり町の猟師さん宅で「きのこ鍋」に呼ばれた。
今年は、キノコが不作で、実は今月の2日に予定されていたのが延期になっていたのだった。
呼んでくれたということは、「キノコ」が採れているにちがいない。
「すき焼き」との情報だったので、ボクは知人の肉屋の社長にお願いして牛肉とウサギ肉を用意して差し入れた。
猟師仲間が3人待っていてくれて、家族の皆さんと共に早速きのこ鍋。
マツタケも贅沢に、鍋には入っている。
アミタケ、クロカワ、、シメジ、クリタケ…、みんな地元で採れたキコノたち。
まずは、ウサギ肉ですき焼きだ。
ウサギとは珍しい肉だが、これの「すき焼き」は最高に美味しいのだ。
この美味しさを分かっていたから、ボクはウサギ肉をわざわざ取り寄せて持ち込んだのだったが、猟師さんたちも食べてビックリしてたのには嬉しかった。
さらに極めつけは、オオスズメバチの甘露煮。
猟師の一人が、この日のために作ってくれてあったのだが、これが美味しいことは分かっているのでボクは一人でどんぶり一杯を平らげてしまった。
ついでに、猟師さんといえども、日ごろ想像もできない時間帯に熊たちがどんな活動をしているかも知らないと思うから、プロジェクターで写真を投影して見せてあげた。
「クマクール」や「マタミール」の写真や巣箱への誘導、食痕や糞パターンの数々など、ブログでも発表してない写真の多くに関心しきりだった。
こういう反応は、写真仲間や専門家では絶対に感心されない「関心」があって、ボクにも手ごたえというものが感じられてオモシロかった。
こうして、ボクが自然界の確かな動きを伝えることで猟師さんたちからもボクの実力を信じてもらえるから、今後は山林地主さんの紹介やらいろんな意味で協力してもらえるので、このような付き合いはとても大切なことである。
このあと、猟師さんからはイノシシの「胆」をもらった。
イノシシにしては、かなり大きな胆だった。
昔は、熊の胆がホンモノで、猪の胆はニセモノだった。
このため、ホンモノとニセモノを区別するために、業者は「宍の胆=シシノイ」と言ってしまうとバレてしまうので反対に読んで「胆の宍=イノシシ」と称して流通させていたのだった。
それが現在の「イノシシ」という名前になったことをみんなの前で語ったら、大受けした。
宍とは、昔は山肉の総称であり、カモシカは「青宍」である。
なので、たぶん、カモシカの胆も「宍の胆」として流通していたことだろう。
しかし、植物食専門のカモシカのことだからたぶん胆嚢は小さかったと思われる。このため、ニセモノの熊の胆としては、猪がかなり多用されていたことだろう。
「きのこ鍋」をつつき、「イノシシ」の名前の由来まで知って、猟師さんたちもいい勉強になったと思う。
そして、ボクも美味しいお酒と料理が堪能でき、さらにはイノシシの胆嚢と肉までお土産にいただき、ええあんばいだった。
写真上から:
1)純国産地元産のマツタケ入りすき焼き。
2)地キノコの煮込み。
3)オオスズメバチの甘露煮。
4)イノシシの胆。
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いやあ、とっても楽しそうです。
得る事も、多そうで、
何という贅沢な、時の過ごし方。
うむむむ…
全く偶然ですが、今日「ノウサギ」の死骸を見かけました。
試したことはありませんが、すきやきにも合うはずですよね、あの肉質は。
きっと、「きのこ」や野菜がおいしく食べられたことでしょうね!
うらやましい(笑)…
■小坊主さん
■ブリスパさん
美味しかったですよ、国産マツタケ。