高感度カメラとして登場してきた、「Nikon D3s」。
過酷な自然条件下で生活する野生動物の撮影では、このような機材はどうしても必要だと思う。
これまでD3を使ってきたが、D3sとなってさらに感度アップがされた。
そこで、さっそく使ってみた。
獣害をテーマとしているボクとしては、人知れず夜間行動を繰りかえすニホンジカなどのナマの生態をどうしても写したいと思っていた。
D3sは、D3を使っていれば操作性はまったく同じなので違和感なく使える。
常用感度がISO12800の高いところまで設定されているので、まずはこれを基本に試用してみた。
なんと、夜間にサーチライトを使って150m離れた野生動物を、500mmの望遠レンズでf8 1/50秒が切れてしまうのには驚く。
このような使い方をしたかったのだが、これまでのフィルムカメラでは絶対にできなかったシャッター速度である。
訓練さえ積んでいれば、500mmで1/50秒なんていう夜間シャッタースピードは夢のような数字であり、ほんとうに楽勝だからである。
しかも、連写性能もあがっているから、コショコショコショ…っと小気味よく連続シャッターが切れ、このほうがブレないのも事実。
このカメラは、まさにボクのために登場してきたといえる。
今後はこれで、撮影領域が相当に広まると考えられる。
これまで撮れなかったものが撮れてしまうということはすばらしいことであり、デジタルカメラは完全にフィルムを越えたと思う。
プロとして、このようなカメラが使えるといういい時代に生かさせてもらっていることに感謝をしたい。
写真上から:
1)Nikon D3sに、14-24mmをつけた夢の組み合わせ。
2)秋の種付けを終えたオスが悠然と出現。
3)このオスはあまり種付けができなかったカンジで単独中だったが、眼の光が不気味なのがいい。
4)侵入防止ネットも関係なく傍若無人に行動中の母子を見るだけでも、いかにシカがしたたかな動物かがよくわかる。
5)カモシカも夜間には積極的に行動しているから、これからはこんな生態もどんどん撮れていくことだろう。
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>500mmの望遠レンズでf8 1/50秒が切れてしまうのには驚く。
すごい能力ですね。でも簡単には使いこなせそうにありません。
矛盾しているようですが、
だいじに、大切に、
酷使してください。
■おいかわ さん
たしかに、すごい能力ですよD3s。
■ブリスパ さん
機材は、「道具」ですからボクはいつも酷使しています。
修理不能の機材がゴロゴロしていますが、それらはダミーカメラとして第二の人生が控えています。