チョウセンイタチに挑戦だぁー


東海地方のあるドブ川の堤防に車を停めて、ヌートリアの出番を待っていた。
その視界に、イタチの姿が入ってきた。
イタチは、軽やかにドブ川の土手を走りながら、ボクのほうに向かってくる。
まあ、イタチの習性を知っているだけに、一瞬に通り過ぎるであろうから、撮影など期待もしてなかった。
それでも、期待するのは「チョウセンイタチ」という外来動物であってほしいということ、くらいだった。
そのイタチは、どんどん近づいてきて、車から6mくらいのところを草陰に隠れながら通り過ぎていった。
まあ、そんなものだろうから、行きたければ行くがいいと見送った。
そのイタチが、10分ほどして、今度は再び戻ってくるではないか。
3mほど進んでは、後ずさりしては、また進む。
進んだかと思えば、また戻ってきてあたりを警戒していく。
その過程で必ず立ち止まることをするから、その瞬間を狙ってカメラを構えてみた。
カメラは、ニコンD700に500mmレンズが付いていた。
一瞬のチャンスがあったので、3枚ほどの連写。
手ごたえは充分にあったが、イタチは再びどんどん遠ざかっていった。
もう、これでお終いと思ったら、また5分ほどして今度は戻ってくるではないか。

なにやら獲物を持ってのお帰りのようだ。
それも、野鳥のケリらしい。
獲物を運んでは、途中で放り出し、草陰に身を隠す。
意を決したかのように再び獲物に向かって、3mほどくわえて運んでは、また草陰に身を隠す…。
このイタチ独特の行動は、猛禽類に自分が捕まえられないための自衛行動だからである。
このような行動の繰り返しで、イタチはケリを運んできたが、目の前に来るころには草に隠れてしまってまったくの死角になってしまった。
イタチは、まちがいなくチョウセンイタチだった。
どうやら自分で捕まえた獲物を、どこか安全な巣穴まで運ぶ予定だったのだ。
道中の安全を確かめるために、まずは手ぶらでいちどコースを見回り、再び戻ってこんどは獲物を運んできたのだった。
まあ、ニホンイタチであろうがチョウセンイタチであろうが、行動には大差ないから別に驚くことはないが、この一瞬の出会いでボクはチョウセンイタチをきちんと撮影したいと思うようになった。
外来動物が日本在来のイタチを追いやるから迷惑だとか、どうのこうのと言う人は多いが、ではチョウセンイタチをきちんと見て対策をたてられる人がどのくらいこの日本国内にいるのだろうか?
大した生態写真もない現代社会なのだから、ここはオイラの技術がどのくらい通用するかを試してみたくもなった。
イタチは、とにかく神出鬼没でなかなか出会いにくい動物の代名詞でもある。
でも、彼らの生態さえ押さえてしまえば、なんとかなるからである。
誰もチョウセンイタチをきちんとやっていないのならば、ここはひとつオイラの技術で「挑戦」してみてもいいと思った。
さっそくチョウセンイタチだけに反応する媚薬を考え、超ワイドレンズで狙う絵コンテが閃いた。
そのうちに、そんな写真のお披露目もできると思う。
写真:
1)この体色、表情は、まぎれもないチョウセンイタチである。
2)繁殖期に入ったケリをどこかで捕まえ、巣穴まで運んでいってゆっくり食事の予定なのであろう。

カテゴリー: 鳥類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。