今日は、南アルプスに設置してある無人撮影カメラのメンテナンスに出かけた。
カメラは順調に記録をつづけていたが、それよりも現場にアトリの大群がいたのには驚いた。
とにかくその数は、10万羽以上。
空が黒くなるくらいに群れていたからである。
今年は、アトリの当たり年だが、南アルプスにねぐらをつくっていたとは知らなかった。
午後4時くらいから、100~300羽ほどの群れが三々五々集まってきて、やがて数千羽の大きな群れができあがっていく。
そして、夕方が迫ってくると、いくつもの大群が合流してさらに大きなうねりとなって谷あいを乱舞するではないか。
その大群が頭上を飛べば、それはそれは轟音となって、うなりをあげてくる。
凄い、光景である。
このような大群は、伊那谷では1970年代に一度あり、それ以来の群来である。
いやぁー、 自然はこれだからオモシロイ、のである。
それも、アトリを探るべくして出かけた南アルプスではなかったが、そこで偶然にもこのような大群に出会えることも奇遇である。
これらのアトリは、まだしばらくはここでねぐらをとるのであろう。
たぶん、今後3週間くらいは定着するにちがいない。
なので、また時間をつくって現場を訪ねたいと思っている。
それよりも、今日は、アトリの観察中にさらに付録もあった。
なんと、クマタカの巣を見つけてしまったからである。
アトリの群れを眺めて空ばかりを見ていたら、クマタカが執拗に飛んでいた。
まさか、クマタカが飛翔中のアトリを捕食することはないから、この飛翔には意味がある、と思っていた。
すると、クマタカの夫婦間だけで交わす甘え声が聞こえてきたではないか。
それは、谷あいにのびるひときわ大きなモミの木からだった。
そこに直径1,5mを越える黒々とした巨大な巣が、見えた。
写真:
1)なぜにこんなに群れなくてはならないのかと思うほど、アトリは大きな群れとなっていた。
2)林に向かって急降下をしてくるアトリの群れ。
3)クマタカは、見慣れてしまえばどんなに遠くてもそれと、すぐに分かってしまう。
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今年は鳥が少なくて胸騒ぎしておりましたが、1種でも昔のような光景に会えて安堵しました。
クマタカの巣は見つけたいと思い続けているだけです。堅雪の頃、山を彷徨すればいいのでしょうが未だ見当がつきません。
フィールドを留守にすると振り出しに戻りますね。
もう、ほとんど、センサーのノイズにしか見えない位の数ですね!!
スゴイ!!
昆虫でなくって鳥だなんて・・・・
固体識別出来る位の画像って・・・無理ですよねぇ(笑)
■粗忽鷲さん
クマタカの巣探しなんて、簡単ですよ。
彼らだけの会話をもっているから、その声を理解すれば一発、です。
それと、巣のある地形も知ることです。
■ほたるんさん
ハイ、ノイズです。
Gakuさん
了解!!と言いつつ…。。