ロケ地をさまようよろこび


昨日(3月20日)は、兵庫県三田市で講演があった。
市の経済環境部主催の環境セミナーだった。
ボクは、生物たちからの視線で人間社会を見つめる話をするのだが、一般市民団体など多数の方たちが熱心に聞いてくれた。
スライドを100枚以上見せながら身近な問題から掘り下げていくのだが、「環境」問題はほんとうに奥の深いことであり一人ひとりの問題に関ってくることだから後半の会場の空気の流れはビシビシとボクのところへ返ってくるのがわかった。
まあ、これを機会に、エコバックやエコ減税など、ありきたりな環境問題から脱却した新たな視線をもって生活に役立ててもらえばいい、と思った。
講演は13時からだったので、ホテルで早起きをして午前中は周辺のロケをすることにした。
地図を見れば、24kmほど隣には「篠山市」があったので、ふらりと訪ねてみた。
篠山市とは、丹波篠山でもあるしイノシシやタヌキでも有名なところ。
ここはこれまで、高速道路での通過点であったが、はじめて市内に入ることとなった。
もちろん、三田市と篠山市は山が一つでつながっているから、周辺環境を見るにはここからはじめればいいからである。


篠山市は、さすがに「ぼたん鍋」で売っているところだけに、市内の各所に「イノシシ」にちなんだ肉や字やモニュメントであふれていた。
これはスゴイ、と思った。
ジビエが注目されている昨今だが、街の背後にある自然環境をしっかり生活に取り入れているところがスゴイこと、なのである。
日本国内では、「自然保護」とか「環境」とか観念的な環境論をおっしゃる方々は多いものだが、こうして現実にイノシシを街の産物に変えてしまうことはとても大切で有意義なことだと思う。
地域によっては、イノシシやシカは爆発的に増えているので、野生動物を「山菜」のような位置づけをして活用する発想は必要だからである。
そうすることによって、地域の足元の自然環境の理解にもつながっていくし、地域で生活する人間性をも再確認ができるからだ。
今回は、急ぎ旅だったので「ぼたん鍋」を食べることはできなかったが、次回はあらためてゆっくり訪れたいと思う丹波篠山地方であった。

そして、いまは舞鶴道路をひた走り、福井県の小浜市まできている。
この街にくると、いろんなところに街道が延びているから、どちらにハンドルを切るかといつもしばし迷うことである。
風は強いが雨もやんだことなので、いまテーマとしている「獣害」を求めて、さてどちらへ向かえばいいのだろうか?

写真:
1)さすがにリアルなイノシシは見事。
2)このような専門店が成り立つことはとても大切なことだと思う。次回はぜひここで「ぼたん鍋」といこう。
3)市内の通りにはこうした専門店も立つことはさすが。
4)篠山市は、イノシシの街。
5)舞鶴道には、このような標識が多い。高速道路なので撮影には細心の注意が必要。

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