700km鳩レース中なのに…


今日の昼ころ、畑作業をしていたら、いきなりハトが舞い下りてきた。
美しい、ハトだった。
見るからにそれは、レース鳩と思えるものだった。
昔、ハト少年だったボクは直感的に、このハトはレース中に違いないと思った。
だけど、お腹がすいているのか、水が飲みたかったのか、レース中なのに途中下車してしまったのだ。
すぐに飛び立つだろうと思ったけれど、2~3mほど離れたところで作業をしていても一向に飛び立つ気配がない。
じゃあ、水と餌を与えようと、ニワトリの餌を畑に撒いた。
すぐについばみはじめたから、もっと栄養価の高い麻の実を与えてみたら夢中になって食べはじめた。
やっぱり、お腹がすいていたのだった。

可哀相に、いったいどのくらいの距離を飛んできたのだろう。
この時期なら、400km、500kmのレースがふつうに行われているハズだ。
麻の実なら、手から食べることがわかったので、脚につけているリングの番号を読むべきいろんな角度から写真を撮った。
その写真を拡大してみれば、苗字と電話番号が記されたネームリングもはめていた。
市外局番は、0791。
ネットで調べてみると、兵庫県の龍野市だった。
飼い主に電話をかけると、このハトは昨日(10日)の早朝に、山形県の新庄市を放たれたものだった。
700kmの鳩レースにエントリー中だったのだ。
そして、ほぼ半分ほどの距離を飛翔して、信州の伊那谷に舞い下りたのだった。
疲れていた、のだろう。
その後ハトは夕方まで、ボクの畑にたたずんでいた。
やがて、暗くなりはじめると、2回ほど上空を旋回して近所の住宅の屋根に舞い下りてしまった。
たぶん、この辺で今夜は眠るのだろう。

一晩ゆっくり休んで明日の朝には、龍野市をめざすのかもしれない。
飼い主によれば、もし捕まえられたら捕獲して欲しいとのことだった。
そして、送り返してほしい、と。
朝起きたら、畑にきていれば捕獲を試みてもいいが、できれば自力で兵庫県まで完翔させてあげたい。
今夜は、どんな思いで眠っているのだろうか?
写真:
1)手から餌を食べるほど警戒心もなく、育ちのよさがよく分かる素直なハトだった。
2)脚の番号を読むべき、とにかくいろんな角度から撮影してみた。
3)夕方まで、こうして休んでいたから、相当に疲れていたのだろう。新鮮な水も、タライにどっさり。

カテゴリー: 風景   パーマリンク

700km鳩レース中なのに… への4件のコメント

  1. もっち より:

    700kmの道のりですかぁ・・凄いなぁ。
    明日は全国的に天気も悪そうですし、途中には彼らを当てにしているハヤブサなど困難の連続だと思いますが、頑張ってほしいものです。
    ところで、レースバトの生還率って何パーセントくらいなのでしょう・・・そうとう低そうな感じですが。

  2. 小坊主 より:

    生還率は、結構、高いのではないかと思います。
    8割くらいに、一票。

  3. 森のどんぐり屋 より:

    思えば、レース鳩というのも過酷な人生ですね、、、サラリーマンみたいです。

  4. gaku より:

    ■もっち さん
    700km当日帰還ハトもいますから、恐るべき能力してますね。
    帰還率、これだけは「血統」勝負ですのでわかりません。
    ■小坊主 さん
    今年は帰還率が悪いということを聞きましたが、何とくらべて悪いのかの説明は受けませんでした。
    8割帰還率は、短距離レースなら可能かと思いますが、長距離ではかなり落ちるのではないでしょうか?
    ■どんぐり屋 さん
    鳩レースは、競馬と同じと思っていいでしょう。
    自由恋愛ができず、血統勝負のお見合い、です。
    で、このハトですが、翌日も午前中は畑で餌食べてました。
    信州に棲みついてしまう、かもしれません。