山陰海岸で人生を考える…


いま、丹後半島にきている。
なぜか、ここは好きな場所なのである。
いつきても、心がおだやかになる。
今回、こちらに来たのは、兵庫県の豊岡市で知人の偲ぶ会があったからだ。
「コウノトリの郷公園」の研究部長だった池田啓さんが亡くなられたので、最後のお別れに来たのだった。
偲ぶ会は、東京と福岡でも行われるようだが、ボクはやはり豊岡に出かけるのがいちばんいいと思った。
池田さんは、ボクと同じ年の還暦。
同年だけに、あまりにも早い旅立ちに心中おだやかでなく複雑な思いだけが残った。

翌日は山陰海岸を北上しながら、越前海岸を経て、岐阜、信州へと帰路を考えた。
3日くらいかけて帰りたいのだが、大好きな丹後半島へ足を向けたら、ここでまた一泊となってしまった。
入梅宣言が出たというのに、満天の星空。
真夏のような暑さが続く。

山陰海岸線には、白い花色のホタルブクロがいたるところで目につく。
信州のホタルブクロは紫色なのに、こちらのは白いから新鮮だ。
植物も、こうして歩いてみてはじめて発見ができるものだ。
折からのニュースは、宇宙へでかけた「はやぶさ」が無事帰還したことをもちあげている。
すごい技術だと思った。
車でそんなニュースを聞きながら、丹後半島の経ヶ岬を訪ねた。
ここには、30数年前にハヤブサの巣をみつけてあったので、ようすを見に立ち寄ってみた。
今年は子育てに失敗したのか、ハヤブサの夫婦が暇そうにしていた。
それでも、会えればうれしくなるものだ。

ハヤブサの巣をここで確認したのは、数百年も前の捕獲の歴史があったからだ。
江戸時代に「鷹狩り」がさかんだったころの献上地が丹後半島にあり、ボクはそこから探り当てたのだった。
いまでもここにハヤブサが健在なのは、自然環境さえ守られていれば、代々にわたって生命は受け継がれていくものだということを教えてくれている。
自然とはやはりそういうところなので、人間の生命も、そうして受け継がれていくことになるのだろう。
それにしては、現代人は自然から離れようとしてしまっているが、自然なくしては人間も生きられないし、その共生をいちばん訴えていたのは池田さんだった。
その意志だけは忘れないようにしたいものだ。
写真:
1)いさり火に満天の星。この宇宙を惑星にぶつからずに往復した「はやぶさ」はすごいことだ。
2)池田さんは、いい顔をしていた。
3)白いホタルブクロ。
4)これは、ハヤブサのオス。

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山陰海岸で人生を考える… への5件のコメント

  1. TAJIMANIA Blog より:

    池田啓さんを偲ぶ会

    6月13日、月命日にあたる日曜日、豊岡市立コウノトリ文化館を会場に偲ぶ会が行なわれた。エントランス右のブースには池田さんの撮影されたコウノトリ写真が特別展示された。

  2. 岳行 より:

    関西では白いホタルブクロが多いようです。経ヶ岬のハヤブサは愛想が良く、いつもよく鳴いてくれます。京都では市内でハヤブサが繁殖しており、時々小生の家の上空を飛んでいます。

  3. gaku より:

    ■岳行 さん
    >京都では市内でハヤブサが繁殖しており、時々小生の家の上空を飛んでいます。
    こちらでも、市内でだいぶ繁殖するようになりました。江戸時代からの歴史ある繁殖地に住むハヤブサと、都会派のビルハヤブサの心理をさぐる研究も進めばオモシロそうですね。
    こういった現象は、タヌキにもツキノワグマにもいえているからです。
    白いホタルブクロには、感動しました。

  4. より:

    久しぶりに池田さんの顔を拝んだと思ったら、亡くなってしまっていたとは・・・・・
    まだまだお若いのに、残念です
    ご冥福をお祈りします

  5. gaku より:

    ■風 さん
    そうなんですよ、オイラと同じ年。
    残念、です。