まだ渡りつづけているヒヨドリ


丹後半島で海岸線を見つめていたら、野鳥の群れが海を渡っていた。
その群れは、ヒヨドリだった。
300~400羽のヒヨドリの群れが、団子になって海に飛び出す。
そのまま渡ると思いきや、すぐに引き返してくる。
何回も、何回も、同じことを群れ全体で繰り返していた。
テイクオフを試みながら、海上の風向きを見ていたのである。
この行動は、やはり、北を目指してなるべく早く渡っていきたいからだ。
丹後半島から越前岬までの最短コースで若狭湾横断をはかろうとしているのだった。
陸まわりで若狭湾を迂回していけば、いつでも途中で休めてラクだろうにと思うのだが、やはり海上ルートの最短距離を狙っているのはそれだけ先を急いでいるからなのだろう。
まさにこの行動は、ハヤブサの営巣地である内懐を躊躇飛翔しているのだから、野鳥狙いのハヤブサにとっても格好な標的に映るだろう。

それにしても6月中旬だというのに、まだ北国を目指して渡りをしているヒヨドリたちがいることに驚いた。
この時期に渡っていっても、子育てに充分間に合うのだろう。
そして、こうして渡り続ける野鳥たちがいることで、ハヤブサにとっても食いざかりの子育てがしやすいのである。
自然界とは、ほんとうに絶妙な季節バランスで生物たちがコントロールされていることに改めて気づかされる。
ヒヨドリの群れにとっては気の毒だが、そんな姿を見て、なんだか清々しい気分になった。

写真:
1)海に向かうヒヨドリの群れ。
2)海上へ出るも、100mほどで引き返してくることが多い。
3)地付きのヒヨドリが、「ご苦労様のことです」といわんばかりに群れをみつめていた。

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まだ渡りつづけているヒヨドリ への4件のコメント

  1. 粗忽鷲 より:

    コヨシキリの声を聞かぬうちにエゾセンニュウが鳴いていましたし、コハクチョウの家族も何をしているのかと思うほど遅くまで草を食んでいたことに驚いていましたが、ヒヨドリ群には一層驚いております。
    北に行くことを躊躇しなければならぬ年なのでしょうか?

  2. gaku より:

    ■粗忽鷲 さん
    「ケムトレイル」の影響でなければよいのですが…
    これによって、地球規模で気象操作がされてはたまらない、です。

  3. 粗忽鷲 より:

    >「ケムトレイル」
    初めて聞きました!
    もしも…なら、なんて愚かな事をするのでしょう。
    沈黙の春は嫌です。

  4. gaku より:

    ■粗忽鷲 さん
    もしそうだとすれば、恐ろしいことですね。
    人間という動物は、地球にいないほうがいいと思います。