ムササビカメラ完了…


一昨日、ムササビカメラを設置する予定だった。
しかし、朝起きると、畑の野菜のことが気になってしまったので急遽予定を変更して畑作業。
これで、一日が終わってしまった。
そこで、懸案のムササビカメラ設置は昨日になってしまった。
カメラ位置は、意外と高くて地上2,5m。
こんな三脚はないから、イントレの鉄パイプで代用した。
ほぼ設置が完了したころになって、近くに住む知り合いの爺さんが軽トラックで通りかかった。
「ミヤザキさん、何してるのん?」
「いやー、ここにムササビがくるから、無人カメラを設置したところなんですよ」
「こーんな車の通る脇にカメラを置いて大丈夫かぇー?
 最近は悪いのがいるから、高価なカメラを盗まれなければいいが…、オレは心配するにぃー」
「大丈夫ですよ、ちゃんと別の防犯カメラが作動しているから、無線信号でイタズラ現場映像を送ってくるスグレモノなんです…」
「そんならいいけれど、やはり、ロープの一本も林に張っておいたほうがいい、にぃー」
みんながこうして心配してくれるから大丈夫なのだろうけれど、ここにこのまま2ヶ月にわたってカメラを放置する予定である。

それにしても、車道から2mの位置。
新品の鉄パイプがあまりにも目立ちすぎるから、黒のラッカースプレーで着色して若干の視界を変えた。
まあ、カメラの盗難を恐れていては何も前へは進まないから、人を信じて行動するしかない。
すべての設置が終わったのが、夕方の6時40分。
仕事場に帰ったら、庭先の巣箱で眠っていたムササビが顔を出していた。
そっと二階の部屋に行き、望遠レンズで顔のアップを狙ってみた。
こういう写真も、撮ろうとしてもなかなか撮れないものだが、日ごろからしっかり準備さえしておけば、一瞬のチャンスで可能となることはよくあることだ。
わずか10分のチャンスで、この写真は撮れた。
もう一つの巣箱には、最近になって独立したばかりの若いムササビが入居中。
ムササビは夜行性なので素人さんには観察する機会が少ないらしく、ほとんどいないと思われている。
しかし、かなり数の多い野生動物で、ボクの近所の山野には500m弱置きに1頭がいるのではないかと思われるくらい密度が濃い。
軽トラックで通りかかったお爺さんも、ムササビの生息地に暮らしていながらまだ一度も見たことがないという。
ある意味、日本人の「自然観」なんてこれが標準的なんだと思う。
そのくらい、自然環境には無関心で興味がないから、見たこともないのである。
その意味でも、写真は視覚言語なのだから、一枚でも多くいろんなカットを撮影して現実を伝えることにしたい。
そんな無人撮影カメラを盗っていくヒマがあったら、夕方から山野を観察してムササビの姿だけでもみてもらいたいと思う。
見て、知ってみることから、新しい視点のページがはじまるからである。

写真:
1)仕事場の林に設置してある巣箱の穴から顔を出してきたムササビ。
2)鉄パイプが目立ちすぎたので、つや消しスプレーで右のように目立たないようにしてきた。
3)ほんとうは、こんなカメラを設置したくないのだが、無人撮影カメラより防犯対策カメラの開発のほうが時間もお金もかかってしまう。このカメラを盗難防止などで使いたいと引き合いがくるが、内臓されているカメラだけでもウン万円もする高額な光学品。それなのに、思いのほか使用料を考慮しないまま相談を受けるケースが多いのには驚く。

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ムササビカメラ完了… への4件のコメント

  1. らき より:

     はじめまして。
     ずっと、いいだホームニュースの動物記事を見させていただいております。
     そしてやっとここにたどり着きました。
     そうしたら「ムササビ」ネタ。嬉しくなっちゃいました。
     何年か前、下伊那の温泉で露天風呂につかっていたら、左高所から右へ小さな座布団が飛んだのを目にしたことがあって、今でもあれはムササビちゃんだと思っています。でも、あれ以来同じ幸運はやってきません。
     でも、ちゃんと人の近くの森に生息しているのだとわかって、何だか嬉しくなりました。
     写真のムササビちゃんの顔、かわいいです。
     これからも見させていただきたいと思います。長々ととりとめも無いコメントで失礼致しました。

  2. gaku より:

    ■らき さん
    露天風呂でムササビとは優雅ですねぇー。
    そんな贅沢なことはないですが、伊那谷にはほんとうにたくさんムササビがいますので、これからもチャンスはあると思いますよ。
    ついでに、ムササビの声も覚えるようにすれば、再会も近いのでは。
    どうぞ、今後ともよろしく、です。

  3. しらとり より:

    ムササビの写真楽しみです。
    僕は牛乳配達の途中で出会う動物を写真に撮りたくて、たまにカメラを助手席に置いて配達をしているのですが、まだ、一度も撮れた事がありません。この前、みよし市の小さな森で久しぶりにキツネを見ましたが一瞬で森の中に消えていったので、カメラを用意する間もありませんでした。配達中なのであまり時間もかけられないのですが、いつかタヌキやハクビシンの写真を撮影したいと思っています。

  4. gaku より:

    ■しらとり さん
    >いつかタヌキやハクビシンの写真を撮影したいと思っています。
    野生動物を撮影する基本は、ケツを追っかけてはダメなんです。
    前から待ち伏せ、彼らかが近づいてくるのを撮影する。これが、基本です。
    ということは、カメラ技術以前の問題で、相手のことを高度に知るスキルを身につけることなんです。