「へべずを送ったからまわりに広めてください」
そんなメールが、日向市に住まわれている元大学の先生からあった。
「へべず」とは何なのだろう…?
ずっと思っていたら、3日後になって荷物が届いた。
なんと、ピンポン玉くらいの青いミカンがどっさり。
スダチ、カボス、シークワーサー…、そんな仲間にちがいない。
水割り焼酎にいれたら、絶対に美味しい酢みかん、だ。
で、「へべず」とは妙な名前なので調べてみたら、黒木平兵衛さんというかたが庭先でつくり、それを地元の日向市に広めたから平兵衛さんの酢ということで呼ばれるようになった。
スダチより玉が大きくて、カボスより香りが優しく酸味にもクセがない逸品なのだ。
このため、昔から福岡や山口などの美味しい魚を出す料理店などでは「へべず」でなければ玄界灘の味がでないということで根強く使われてきたらしい。
ところが、へべずの生産量はとても少ないらしく、それゆえに流通量も極端に少ないのだそうだ。
スダチが8000トン、カボスが5600トン、シークワーサー1500トンに対して、へべずは100トン。
そこで、日向市の生産者も本腰をいれて「へべず」の販路拡大と認知をはかりはじめたのだそうな。
さっそく、サンマと焼酎にへべずを使ってみたら、これがまた病みつきになってしまった。
まろやかな酸味がとても美味しい、のである。
そして、知り合いの寿司屋さんや割烹料理屋、居酒屋、レストランにもオイラは配り歩いた。
魚料理をやり、腕に自信のある板さんはみんな、「へべず」とは初めて知ったと口をそろえる。
そして、多いに気に入ってくれた。
いま、再注文をするところである。
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果樹の場合、良固体が見つかって、それをクローンで増やして広まることも多いみたいですが、これもそのパターンでしょうか?この類では、梨の長十郎が有名ですね。
初めて知りました、へべず。
名前にも、ストーリー性があって、広めるには、好都合ですね。
先生、beachからorchidへ?
指が滑りました。
orchardのつもりです。
いやあ、切口が瑞々しくって、思わず唾液が出てきちゃいます~~!
脂の乗った「サンマ」とは、そりゃもうベストマッチでしょうねえ。
ビールはちょこっとだけに押さえて、あとはほくほくの新米ご飯…
ああ、食ってみてえ~~!
7,8年前にシークワーサージュースが気に入って沖縄出身の友人を介して買っていたのですがマスコミで紹介されたとたんに一気に人気が高まり沖縄産は大手業者が買い占めて値段も上がり、友人の知人には手に入らなくなってしまいました。今では高級品。
へべずも食べて見たいけど複雑・・。
■takorinu さん
平兵衛さんも、いいものを見つけ出したものですね。
たしかに、美味しいですヘベズ。
■小坊主 さん
いちど試してみるといいですよ。
刺身にも、めっちゃ美味しいです。
■take1 さん
カンパチの刺身なんかに、ヘベズを使えば最高に美味しいと思います。
■C-NA さん
シークワーサーといえば、現地には規格外もたくさんあって、地元の人たちはタダで入手しているみたいですね。
そんなのでジュースなんてのもいい、かも?