奥山にもツキノワグマはどっさり生息していた


「となりのツキノワグマ」の106~107ページは、オイラの秘密の観察場所。
この時期になると、ここには必ず多数のツキノワグマがやってくるからである。
今年も、多数のツキノワグマがここにはきていた。
3日前から、ここに通いつめているが、毎日必ずツキノワグマを観察することができる。
10月最後の今日も、朝から出かけてきたが、ひとつの斜面だけで3頭のツキノワグマがコナラの木に登って実を食っていた。
樹陰で姿の見えないクマのほうが多いから、いったいどのくらいのツキノワグマが潜んでいることやら。
この斜面だけではなく、背後や周辺の斜面にもツキノワグマが高密度で出現しているから、ここだけでも数十頭がいると確信している。
クマたちは、移動するまでにまだまだ日にちがあるから、これからも毎日目撃できるだろう。
今日は、霧がでたりして天候が不安定だったので、撮影チャンスもだいぶ逃がしてしまったが、たぶん来月中旬までは確実に最高の撮影日和があるものと思っている。

今日の観察で発見したことは、アオバトがツキノワグマの餌を執拗に狙っていたことである。
50羽以上の群れが、周辺の山々を飛び交い、コナラの実にがっついていたからだ。
このアオバトの生理習性から考えると、いろんなヒントがもらえるから、ツキノワグマが増加してきている生理的要因に迫れそうなので今日の観察はほんとうに有意義だった。

それにしても、2時間置きくらいに霧雨がやってきたのには閉口した。
木登りクマの撮影チャンスに霧が出てきてしまったりしてまったく視界がきかず、クマが枝を折る音を空しく聞くしかなかったことである。
標高1200mの山地だから台風の余波なら仕方のないことでもあるが、明日は午後から天候が回復するらしい。
明日もまた、この山まで、急いで出かけることにしよう。
写真:
上:400m対岸のクヌギに登るツキノワグマに霧が迫る。
中:アオバトがこんなところでさかんに食餌中だったのには、ひとつの発見だった。
下:霧で退散を余儀なくされてしまったが、座っているこの現場こそクマたちの通路なので、蚊取り線香を焚いたりして、不意討ちを心配しながらの観察だった。

カテゴリー: 鳥類   パーマリンク

奥山にもツキノワグマはどっさり生息していた への4件のコメント

  1. しらとり より:

    最近のマスコミなどの報道によると奥山にドングリなどの餌がないので人里に熊が現われるとの報道がされていましたが、それでは奥山の生息数が減ってドーナツ化現象を起こしているのかとも思いましたが ツキノワグマは雑食性なのでドングリの不作の時は別の何かを食べているのではとも思っていました。gaku先生の今回の調査で奥山にもツキノワグマは留まっているのが分かりました。と言う事は やはりツキノワグマは増えていて生息域を広げているのですね。

  2. take1 より:

    主題と関係なくて申し訳ありませんが、
    最後の「撮影風景」いいですね!
    どんな所で、どんな風に撮っておられるんだろう?と日頃から思っておられる方もおられるかと思います。
    何か、親しみが涌きます。
    自分の三脚の下のビールを、左手を伸ばして差し出せば、届きそうな感じですね(笑)。
    つーことは、私も「熊」には気を付けないと…

  3. ミサ郎 より:

    奥山でも里山でもコナラあるところには、クマ多しということですかね。
    gaku先生のこうした超望遠レンズを構える撮影スタイルは、今見ると新鮮ですね。
    アオバト・・・不思議な鳥です。「アオバトを抱える隼」は、私の絵コンテの一枚にありました。

  4. gaku より:

    ■しらとり さん
    とにかく、ドングリでクマを語るのでしたら、まずは奥山までしっかり調べて欲しいものです。
    調べないまま、勝手に「ドングリ」だけに押しつけて答えにしてしまっては、混乱をまねくだけだと思います。
    ■take1 さん
    >自分の三脚の下のビールを、左手を伸ばして差し出せば、届きそうな感じですね(笑)。
    こういう寒いところでは、ビールよりもウイスキーが美味しいものですよ。
    ■ミサ郎 さん
    アオバトを食べたヒトがいますが、めっちゃ不味いそうです。
    ハヤブサは、美味しいと思っているのか聞いてみたいものですね。
    とにかく、アオバトからクマのこと、いろんな角度で教わっています。
    やはり、フィールドをやらなければヒントもでてきません、です。