昨日もツキノワグマに出会う


11月3日は、文化の日で祝日とは知らなかった。
天気がよさそうだったので、朝からツキノワグマの観察にでかけた。
11月のオイラは、今後のスケジュールが混んでいるので、とにかく毎日が貴重な真剣勝負時間となるから天候を判断してフィールドに飛び出している。
午前中に、80kgほどありそうなツキノワグマが2頭コナラの木に登って食事中を観察。
クマは、30mは優にある高さまで登って、のんびりゆっくり1時間ばかりドングリを食べていた。
このあと、地上に降りてドングリを拾っているらしく、そのまま濃い樹陰に見失った。
とにかく、この観察ポイントでは毎日複数頭のクマが確実に見られるし、食痕から推しても春からずっと相当数のツキノワグマが生息していることを確信する。
なので、ここでは来年以降のロボットカメラ調査にも大いなる自信がみえてきた。

こうして、フィールドにいると、いろんなものが見えてくるから楽しい。
昨日は、ここの山がオオタカの渡りコースになっていることも発見した。
一日に、30羽ほどのオオタカが次々に出現しては南下していったからである。
ついでに、クマタカも出たが、ここはクマタカの高密度生息地だと地形で判断できる場所だから、とりあえずはパス。

アオバトも、ツキノワグマの存在を教えてくれる大切なキーポイントになることも発見した。
そのアオバトが、オオタカの出現でかなり狼狽飛翔を繰り返すも、ドングリ欲しさに山野に執着する姿も面白いからよりツキノワグマとの関連性にもっていけた。
そして、このフィールドに来るまでには、いくつかの過疎村を経由しながら限界集落も通る。
そこには、老齢の猟師がいてあちらこちらにワナを仕掛けてあるのがみえた。
その猟師は、村の猟友会の会長さんだという。
その会長さんの家からツキノワグマの存在が目撃できるのだが、本人はそのことに気づいてないのが実に面白い。
まさに、灯台下暗しであって、身近すぎてクマの存在が分からないのだろう。

こういうことは、すべてによくあることである。
こういう人に、ちょっとしたポイントを教えてあげれば、それがヒントになってこれまでの経験と兼ねあわせて思わぬ力を発揮することもある。
もっとも、高齢になるまで周囲の自然に目が行かなかったということは、もうすでに「人生」が出来上がってしまっている可能性のほうが大きい。
自分で何事も見つけられない人にポイントを教えても、技術がどれほど重要なことなのかもわからないので、大切な企業秘密を村中にぺらぺらしゃべりまくられても困る。
そうなると、いらぬところまで「ウワサ」が流れていくものであり、仕事がやりにくくなることはこれまでの経験でオイラはイヤというほど懲りている。
だから、ここは、その猟師とも接触を図らないほうがいい、と判断した。
写真:
1)このクマはオイラを見て警戒していることがその耳の表情でよくわかる。
2)オオタカの飛翔には存在感がある。
3)アオバトが狼狽飛翔をするが、餌場には固執している。
4)超望遠レンズの手持ち撮影も久しぶりだった。

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