「ツキノワグマは、ドングリ不作で餌不足となり困っているから、山野にドングリを撒く」
、という団体がある。
これに対して賛否両論が全国的に渦巻いているが、撒いたドングリがどう変化していくのかをオイラは実験してみたくなった。
ツキノワグマの生息地である「奥山」と「里山」に、それぞれドングリの餌台を置いて、何が食べにきているのかをずっと定点撮影してみたい。
ドングリをツキノワグマがほんとうに食べているのなら、それはそれで面白いし、あとノネズミとかリス、サル、イノシシ、カケスなどいろんなものがやってくることは充分に予測がつく。
なので、オイラの技術なら、そんなこと朝飯前で検証できてしまう。
検証するからには、一年や二年という時間で終わりたくない。
ドングリ不作、豊作などの年を乗り越えながら、かなりの時間をかけてオイラはやり続けるつもりだ。
こんなことは、「ドングリ」を撒く当の団体や動物生態学者、クマ専門家、植物学者、机上で反対意見を出している人たち、などがとっくにやらなければならないことだけど、どうもそういったところまでアイデアと実行力と技術力を持ち合わせている人がこの日本にはいそうもない。
ならば、オイラがやるしかない、からだ。
この検証実験は、写真作家として思うには、このまま充分に出版物にもなるだろう。
ものすごくオモシロイ結果が、すでにオイラの頭のなかには「絵コンテ」としてできあがっている。
なので、出版したいと思う編集者はいまからオイラに「唾」つけておかないとヨソにもっていかれるよ。
オイラの仕事だから、あっというまに「増刷」まちがいなしだから、ね。
さらには、何の思慮もなく「ドングリ撒き」だけをこれまでタレ流してきた新聞社やテレビ局は、「きょうのドングリ」などといったようなコーナーを設けて、定期的に報道していけば絶対に国民受けすると思うよ。
ということなので、これから全国に向けてドングリの受け入れをお願いすることにする。
1トンも2トンも送られてきては困るけれど、100~200kgくらいは最低限必要だと思う。
そのへんの調整は順次行なっていくが、オイラの検証実験に参加したいと思う協力者がいれば、とりあえずこのアドレスで問い合わせをしてもらいたいと思う。
いやー いろいろ考えると、とても面白い予感がしてきた。
問合せ先
http://www.owlet.net/toi/
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面白い実験ですね。
今年は北海道暑くて豊作でしたがヒグマは出没して、こちらでは「餌があるのに・・」とその道の方がコメントしてました。
先の不要などんぐりが来年も出ましたら送ります。来年は凶作かもしれませんが・・・
お近くなら実験のお手伝いしてみたいです。
近所の公園に行ったら先週は林の中の小径に玉砂利のようにドングリいっぱいだったのにキレイに掃除されていました。でも積もった落ち葉をかき分けると沢山。みしょうから葉っぱが出ているものも沢山見られました。『けもの道の四季』で餌が少ない季節にサルが枯れ葉をめくってドングリを探している写真を思い出しながらせっせと拾いました。
クリスマスリースのお飾り素材。
非常に興味深いです。私の場合は山仕事をやっていますので、生物豊かな山づくりの視点からですが・・・。
ところで先日とうとう箱根山系の東南側、小田原市根府川で、猟犬に追われて小熊が発見されました。神奈川県では絶滅危惧種になっているため、無罪放免となったそうです。やっぱりgakuさんの仰った通り、箱根山系にも熊が生息していることが証明されました。
私はここがフィールドですので、これからは熊の痕跡を見つける楽しみができました。ちょっと恐いですが・・・。
子グマ発見に際し、勝手ながら私のブログにgakuさんの記事をいくつかリンクさせて頂きました。事後承諾で大変申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
とても興味のある実験ですね。
本当に撒いたどんぐりを、ツキノワグマが食べているのか、気になりますね~
こちらも、今年はどんぐりが豊作でしたが、さすがに、拾うには時期が遅くなってしまいました・・・
若年からの助言は「老婆心」とは言わないかも知れませんが、くれぐれも広義的な環境を忘れないようお願い致します。
各地から集結された「どんぐり」の中には、
その土地土地での次世代への情報が「仕込まれ」ているわけですので…
ご存知だとは思いますが、「クマ」云々よりも大変なことになっちゃう可能性もありますので、宜しくお願い致します。
ドングリ撒きの話題では、いろんな意見が飛び交っていますが、あんまりしっくりこない意見が多いように感じます。机の上だけの理論のような気がします。gakuさんのおっしゃるよう、人間を生態系から切り離し考えていることがそもそも間違いの始まりではないかと思います。農作物の巨大な餌場、都市部を覆っている人工的な森林を目の前にして、あのような論議が交わされているのを見ると情けなくなってきます。知ってて言っているのかもしれませんが。お手伝いは出来ませんが、楽しみにしております。
こんばんは。
猟場にどんぐりが沢山落ちていれば協力したかったのですが、今年はうわさ通り実りが少ないみたいで、すでにほとんど食われて帽子ばっかりです。
山栗の実りはいつもより多かった様なのですが、それも”いが”ばかりで中身は無いです。
もっとも獣達もドングリよりクリの方が好きみたいで、猟場で中身のあるクリは見た事が無いのですが。
そう言う訳で協力出来ず申し訳有りません。
また機会があれば協力いたします。
植生のためにはドングリを撒くのは良くないと思いますが、日本各地でドングリを撒いている事が本当に熊のためになっているのか確認出来る実験なので、大変興味があります。
ぜひ実験結果を出版していただきたいと思っております。
マテバシイのどんぐりなら、まだそこら中にあるのですが、ツキノワグマの口に合うかどうか。
こちらでも、カラスはよく食べているようですが、その他の小動物が食べた形跡は、まだ見つけてません。
ネズミはクロマツの松ぼっくりのほうが好きなようだし、もしかしたら人気がないのかも……。
今回のコメントにはランク付けをさせていただきます。
最高 ★★★★★
■ oikawa さん
>人間を生態系から切り離し考えていることがそもそも間違いの始まりではないかと思います。
>農作物の巨大な餌場、都市部を覆っている人工的な森林を目の前にして、あのような論議が交わされているのを見ると情けなくなってきます。
まさに、おっしゃる通りでして、
いま現在ある日本の森林を見れば一目瞭然。
人間が巨大な餌場をツキノワグマに提供して、「餌づけ」をしてきましたから、べらぼうにクマは増えているのです。
こんなこと、新幹線や中国道→東北道など全国の高速道路から山野の構造を見ても分かること。
さらには、飛行機からも。
だから、自然生態系の仕組みをまったく理解できないような白痴化論議にはついていけません。
もっと利口になれないものでしょうか、日本人。
最低 ×××××
■ take1 さん
>「クマ」云々よりも大変なことになっちゃう可能性もありますので、宜しくお願い致します。
原発をつくり文化生活を謳歌し、新幹線やトラックで全国物流する人間が世界中から食べ物を運んできて食い散らかし、挙句に鳥インフルや口蹄疫におびえながらなおも飽食し、水洗トイレで糞を流し、人間の死体は火葬にし、都市部だけに人口集中しながら、COP10では外来動物を呑気に議論し、確実に滅びに向かっている現代人が。
縄文時代に遡るドングリDNAかく乱を云々する前に、考えやることがいっぱいあると思いますよ。
いま現在の自然界が、傲慢な人間を滅ぼしてくれるから大丈夫。
ドングリと人間の生きる時間軸は違いますから、安心してください。
「となりのツキノワグマ」に、そのヒントはちゃんと入れてありますので。
■粗忽鷲 さん
■そらとびねこ さん
■野良こねこ さん
■てっちゃん
■いち猟師 さん
■ユタさん
■ぴょん さん
出版を期待されても、「ドングリ」がなければ出版だってできません、ので。