貧乏人の知恵…


オイラにも、赤貧時代はあった。
カメラの世界は、とにかくお金のかかるところ。
フィルムや機材には必要最低限の金がかかることは承知だから、そういったところにはしっかり投資をした。
しかし、それ以外のところでは道具や装置などは、できるかぎり手づくりをしてしのいできた。

そんな赤貧時代に、これはオイラが手づくりをした写真複写機である。
19歳のときだから、いまから41年も前のことだ。
それなのに、この複写機はいまだに現役である。
とにかく、当時のオイラはスライドフィルムを使っていた。
しかし、モノクロ原稿の依頼もあったし、自分でも引き伸機などでプリントをしなければならないこともあった。
そこで、考え付いたのがカラースライドを別のカメラで複写できないか、ということだった。
そして、苦肉の策でつくりあげたのが、この木製の複写機だ。

複写機の構造はいたってカンタン。
スライドフィルムを乳白色のアクリル板にセロテープで止めて、バックからライトを当てて、それをマクロレンズで複写するだけ。
このような複写装置は、当時でも発売されていたが、買うほどのものではないと思った。
そんなの自分でつくってしまえばいいではないか、と考えたからだ。
しかも、トリミングなど自在にできるように工夫して出来上がったのがコレ。
そして、いまではフィルムからデジタル時代となったが、当時のフィルムをデジカメで複写するのにも大活躍なのである。
現在では、ポジフィルムをスキャンする装置はたくさん発売されているが、いまだにオイラのつくったこの複写装置のほうが便利だ。
カメラ位置がスライドできるようになっているから、縮小も拡大も自在だからである。

このライトボックスも、手づくりである。
コンパネ板で木枠をつくり、内部に蛍光灯を埋め込み、アクリル板を張っただけのもの。
横幅が1mもあるので、本づくりなどの作業にはとても便利なのである。
だから、いまでも現役で活躍してくれている。
こういう手づくり品は、「貧乏人の知恵」とオイラは呼んでいる。
結果を先に読み、そのプロセスを考えると、必然的に手づくりとなる。
その作業も楽しい、からである。
こうした姿勢は、いまでも貫かれているからいろんな工夫による手づくり作業は続いている。
貧乏は楽しんだほうがいい、と思う。

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貧乏人の知恵… への8件のコメント

  1. oikawa より:

    >貧乏は楽しんだほうがいい、と思う。
    今の世の中、金儲けが出来れば勝ち組、銭の無い奴が負け組み。馬鹿馬鹿しい話です。
    重要なのは、実際どれくらい人生を楽しめたかだと思います。ただ銭は無いよりは、あった方がいいと思います。

  2. C-NA より:

    こんばんは
    貧乏人の知恵ってそのまんま私(千恵なんです)のことみたいで違和感なく笑えて来ました。なんで私はこんなに貧乏なんだって毎日思っていますが山歩きも陶芸も写真も仕事さえもお金のかかることばかりでいかに節約して好きなことを続けようか・・・創意工夫もせずにそんなことばかり考えていました。
    ただ・・・新しいものをなかなか買えないから物持ちは良いほうで今あるものを大切に使っています。貧乏は慣れてるけどお金はあったほうが・・・いい。

  3. クワ より:

    仕事を始めた頃は金属加工の工具は店で買うという先入観があったのですが、ある程度は自作出来ると気が付いてから幾つもやってみました。
    また、違う道具を転用したり、ジャンクを加工したり、発想さえ持てればいろいろ工夫できます。

  4. amitake より:

    gakuさんには及びませんが、私も良く手作りをします。
    チョッと工夫すると全く新しいものになったりします。
    だから何かのためにガラクタをたくさん集めています。なかなか捨てられません。
    女房からいろいろ言われたりしますが・・・。
    でも、考えたりするのが楽しいですね。

  5. ぴらちゃん より:

    >貧乏は楽しんだほうがいい、と思う。
    私もそう思う。
    何事も楽しまなきゃ!
    それにしても発想と工作が素晴らしいなぁ。
    流石物事の本質がよく判ってる。

  6. ほたるん より:

    我が家にも、手作り品があふれています。
    買って来た物でも、そのまま使えるものは少なくって・・・(我儘?)
    何かしら改造しています。
    ただ、ほとんどお金を掛けていません。
    わたしも、負けず劣らず、楽しむビンボー人です!!(笑)

  7. あーる より:

    私、貧乏ですが、正月は松茸ご飯炊こう。
    「山の貧乏はな、松茸食えるんな」
    娘が8歳の時の名言です。

  8. gaku より:

    ■oikawa  さん
    ■C-NA さん
    たしかに、貧乏もいやですけれど、ほどほどの金はあったほうがいいですね。
    ■クワ さん
    ■amitake さん
    ■びらちゃん さん
    ■ほたるん さん
    とにかく、いろいろつくったりすることは、そのプロセスでもさらに知恵や発想力がついてくるから楽しいですね。
    そうした、時間をボクはいちばん大切にしています。
    ■あーる さん
    「松茸ご飯」ですか?
    うらやましい、です。
    オイラ、今年はとうとう一度もマツタケ食べれませんでした。
    娘さんのような名言が吐けるように、オイラもこれから、貧乏神様にお参りに行ってきます。